カーボンナノチューブを塗って電気材料に

【nano tech】「カーボン・ナノチューブは塗料の一種です」,島津製作所
ドイツ研究所,NECが応用例を出展
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080214/147463/?ST=nano

次世代透明電極になるか
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 島津製作所などは具体的には,単層CNT(SWNT)や複層CNT(MWNT)といった
さまざまな種類のCNTをそれぞれ溶液に混ぜ,それを透明な樹脂のシートに塗っ
て,その透明度と電気抵抗率を調べた(図1)。 
 しかし現時点では芳しい結果は出ていないようだ。透明度については97〜98
%といった非常に高い値が得られているが,電気抵抗率がまだおよそ107Ω/□
と電極として使える値よりも約3ケタも大きいのである。

発熱体として利用
 ドイツFraunhofer Technology Development Group TEGは,CNTを発熱体とし
て利用する実演を披露している。CNTなどから成る塗料を,紙や金属箔,そし
て透明な樹脂のシート上に塗り,そこに電気を流して発熱する様子を見せてい
る(図2)。紙や金属箔は黒いが,透明シートは透明性を保ったまま発熱してい
た。さらに,この発熱シートを小型のスターリング・エンジンの下部に張り付
け,そのエネルギーでプロペラを回している。発熱の出力は1.5W/cm2が可能と
している。
 想定する用途は「椅子のシートや床の暖房,浴室の鏡の曇り防止など」
(Fraunhofer Technology Development Group)であるという。 

塗れる半導体として「印刷エレクトロニクス」に
 NECは,CNTを塗布工程で作製する半導体材料として利用した,試作品を出展
した(第一報)(図3)。同社は既に2007年春に塗布型のCNT製半導体で移動度
100cm2/Vsを達成したことを明らかにしている。

塗るというプロセスだと大量に簡単に作成できるので良いですね。
この方法だと透明性が高いということですが、

光を99.9%吸収する「極めて暗黒な素材」
http://wiredvision.jp/news/200801/2008011722.html

同じカーボンナノチューブを用いてもこちらは配列の違い
(カーボンナノチューブが縦に密集している)で黒くなるんですね。

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