アリは5000万年前から農業をしている?

アリが農業を始めたのは今から5000万年前、米研究者
http://www.technobahn.com/news/2008/200803261901.html

  DNAを使った調査により農業を行っているアリの祖先は、今から5000万年前
の新生代まで遡ることができることが25日、米国科学アカデミー紀要(PNAS)
に掲載された論文によって明らかとなった。
 この研究を行ったのは米スミソニアン自然史博物館(Smithsonian National
Museum of Natural History)のテッド・シュルツとショーン・ブラッディー
の2名の研究者。
 両研究者はDNAを調べることにより、現在、農業を行っているアリの祖先を
系統的に遡っていく方法で、アリの祖先がどの位前に農業を開始したのかを調
査。その結果、少なくとも2500万年前には現在の「ハキリアリ(葉切りアリ)」
が農業を開始していたことが、また、アリによる農業の起源は5000年位前まで
遡ることができるということが判ったと述べている。
 ハキリアリは植物の葉を自分の歯を使って上手く切断して自分の巣まで持ち
帰ることが知られている。しかし、その葉は食料にするためではなく、巣に持
ち帰ってきた葉を使って菌糸類(キノコ)を育てることが目的。そのため、ハ
キリアリは農業アリ(Farming Ant)とも呼ばれている。
 これまで人間以外の動物で農業を行っていることが確認されたのは、アリ、
シロアリとキクイムシだけ。
 アリが少なくとも2500万年前から農業を始めていたとすると、アリの農業の
起源は人間よりも大幅に古いということになる。

昔のアリがハキリアリ特有の DNA を持っていたということはこの結果から
言えますが、このアリも農業を行っていたかどうかは疑問です。
例えばイモを洗うサルが知られています(注1)が、このサルはこれまでと
DNA は全く変わっていないのにある日イモを洗い始めたようですし。


(注1)

百匹目の猿現象 発祥の地 記念碑
http://www.kushima.co.jp/sight/koujima/kinenhi/

宮崎県串間市幸島の1匹のサルが芋を洗い始め、それが他の猿に定着した後、
大分・高崎山でも芋洗いの行動が始まり広がっていきました。

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