フェムト秒レーザーを用いた物質加工の産業化

極小世界の「レーザー彫刻刀」 産業化に向けて前進
http://www.asahi.com/science/update/0204/TKY200802040342.html

 フェムト秒(フェムトは1000兆分の1)という極めて短い時間に発光す
る特殊なレーザー光の産業化に向けて、理化学研究所産業技術総合研究所な
どのグループが大きく前進する技術を開発した。4日、発表した。熱を加えず
に原子と原子の結合を切り離す、いわば原子の世界の「彫刻刀」で、物の表面
を自在に加工する次世代技術として期待されている。 
 この「フェムト秒レーザー」は実際に、微細加工などへの応用が一部始まっ
ている。だが、電気からレーザー光を作るエネルギー効率が約0.5%と低く、
産業化の障壁になっていた。 
 グループは、レーザー光の増幅にイッテルビウム結晶や独自開発した反射率
の極めて高い鏡を使うことで、効率を10倍以上に高めた。

レーザーの効率が10倍以上上がったというのはすごいですね。
光を使う技術なのでこの「レーザー彫刻刀」の加工のサイズとしては
数100nm(サブミクロン)程度ですが、いろいろな素材を加工できるのは
応用範囲が広そうです。
あとはこのレーザーの値段が下がってくれると嬉しいですね。