光電流の方向を制御する素子

受光素子:「フォトダイオードアミノ酸使用で微小化−−京大開発
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20040625ddm002040167000c.html

Science に掲載された論文
http://www.sciencemag.org/cgi/content/full/304/5679/1944

アミノ酸が連なった有機分子「ペプチド」1分子で電流を制御する受光素子
「フォトダイオード」の開発に世界で初めて成功した。
     :
生物のたんぱく質の形をまねてアミノ酸16個をらせん状につなぎ筒をつくり、
特定の光に反応する物質を付け、反対側を金の電極に固定。電解液中で光を当
てた実験では電子が筒に沿って流れ、光の波長を変えて流れを逆にすることに
も成功した。

半導体の光による効果
http://altair.comb.kokushikan.ac.jp/lecture/envmeasure/node41.html
フォトダイオードの原理など

すごく小さいペプチドを流れる光電流の方向を光の波長によって正逆両方向に
変えられるのは面白いですね。
私の知っている一般的なフォトダイオードは、「逆電圧をかけて光をあてると
光量に比例して電流が流れる」というものだったので、これが「フォトダイオー
ド」かどうかはよくわかりませんが。
(論文も軽く見てみましたが、光量と電流の関係の図はなかった)
研究の進展が楽しみです。
この研究は溶液中の分子の動きを利用しているので、大気中で使うには
いろいろ工夫が必要そう。