男性の方がゲームに勝つと強い快感

男性の方が「ゲームによる快感」が強い:fMRIで脳を分析
http://wiredvision.jp/news/200802/2008020823.html

  スタンフォード大学薬学部の研究チームが最近行なった研究の結果、ビデオ
ゲームによってもたらされるような刺激を受けると、脳内の報酬系は、女性よ
りも男性の方が活性化することが分かった[報酬系とは、欲求が満たされたと
き、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚
を与える神経系のこと。ドーパミン神経系とされる]。
  今回の研究で、同チームは男女22人に機能的磁気共鳴画像法(fMRI)装置を接
続し、被験者たちに簡単なゲームをしてもらった。
  使われたゲームは、反射神経を使ってボールを撃ち、領土を増やしていくと
いう、ほぼすべてのビデオゲームの基本要素を備えたシミュレーションゲーム
だ[プレスリリースには、ゲームの動画もある]。
  実験結果によると、ボールを撃つ腕前に関しては男女差はなかったが、でき
るだけ短時間で領土を最大にするという動機付けは、女性よりも男性のほうが
はるかに強かった[男性は、どうしたら領土を増やせるかという仕組みを短期
間で学んだ]。
  さらに、この部位の活性化は、男性がゲームで領土を拡大した量と相関関係
があった[女性においてはこの相関関係はなかった]。
  プレスリリースは、簡潔に、「今回の発見は、コンピューターゲームで領土
を獲得することに成功すると、女性よりも男性の方が大きな満足感を得られる
ことを示している」と説明している。
  このデータに基づく結論は何だろうか?
  ひとつ明らかなのは、男性は狩りがうまいという進化的特質を踏まえれば、
このデータは意外なものではないということだ。いわゆる「殺し屋の本能」が
まだ存在していて、ゲーム中に発揮するチャンスがあると、そうした本能が働
くのだろう。
  不幸なことに、この傾向は同時に、男性の方がこうした報酬に基づく神経科
学的依存――いわゆる「ゲーム中毒」――になりやすい原因にもなっているか
もしれない。
  [プレスリリースによると、2007年のHarris Interactiveの調査では、ゲー
ムに中毒していると感じる男性は、女性の約3倍に上るという。]

研究とゲームは似たところがあるかもしれないことも、男性研究者が
女性研究者に比べて多いことと関係しているのでしょうか?
この実験の場合かなり単純なゲームなので一概に比較できませんが。